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健康教育コーナー

なぜ、寝ている間はトレイを我慢できるの?

尿は、昼間でも寝ている間でも同じように作られていますが、寝ている間、長時間トレイに行かずにいられるのはなぜでしょうか?

腎臓で作られた尿は、膀胱に一定量が溜まった後に尿意を感じ、尿道を通って排出されます。寝ている間は、脳の下垂体から分泌される、尿を濃くして量を少なくする「抗利尿ホルモン」が昼間の2倍程に増えるため、昼間の60%程に尿量を減らすことで、膀胱に溜めておくことができるようになります。また、自律神経の働きによって、膀胱で尿を溜めておく容量が昼間の1.5倍に増加します。

しかし、加齢により、ホルモンの分泌能力が衰えたり、膀胱の老化や疾患により容量が減ったり、様々な原因による睡眠障害で眠りが浅く、寝ている間でも、尿意を感じやすくなります。低年齢の子供も、ホルモンの働きが弱く、膀胱も小さいため、おねしょをしてしまうことが多いですが、発達と共に、寝ている間の尿量が減り、膀胱の容量も十分に増加して、朝まで膀胱に溜めておくことができるようになります。
「抗利尿ホルモン」は、日中も働いており、汗をかいたり、水分が取れていない時や、下痢などの脱水時、水分不足になると、尿として対外に排泄される水分量を正常に保つ重要なホルモンです。脳の視床下部で作られ、下垂体で保存されていたホルモンが、必要時に血液の流れに乗って腎臓に運ばれ、腎臓の尿細胞に働きかけて尿を濃くします。

深く眠るためにと、寝酒を飲んだ場合は、逆に寝ている間にトイレに起きやすくなってしまいます。アルコールが下垂体に作用し、抗利尿ホルモンが分泌されづらくなったり、アルコールによる利尿作用で、尿量が増加します。

暑さで寝苦しい夏は、ゆっくり休息するために、夜間頻尿に気をつけ、起床時には、水分を摂って脱水症状にも気をつけましょう。

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