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「前立腺肥大症」と「前立腺ガン」は別物?!

「前立腺肥大症」と「前立腺ガン」の違いをご存知でしょうか?前立腺肥大症が悪化してガンに進行するわけではないのです。

前立腺(ぜんりつせん)は、男性だけにあり、女性にはない臓器です。3cm程の栗のような形・大きさで、膀胱の下にあり、尿道を周りから包み込んで膀胱出口の開閉、排尿のコントロールに関わっています。前立腺からは前立腺液が分泌されます。前立腺液は、精液の一部となり精子を保護し、栄養を与え、運動機能を助けます。

前立腺は歳と共に少しずつ肥大します。栗程の大きさから鶏卵よりも大きくなり、包み込んでいる尿道を圧迫するので、トイレに何度も行きたくなったり、尿が出にくくなり、尿が残っている感覚がします。加齢や男性ホルモン以外に肥大する確実な原因は明らかになっていませんが、慢性炎症などは有力な原因になりうるかもしれません。
前立腺肥大症は、前立腺の「内腺」(果物に例えると実の部分)が膨らみ肥大します。前立腺ガンは、前立腺の「外腺」(果物の皮の部分)に発生するのが一般的です。前立腺肥大症が悪化すると前立腺ガンに進行すると考えている方が多いのですが、前立腺肥大症から前立腺ガンになりやすいということはありません。発症部位もメカニズムも異なり、全く別の病気なのです。ただし、前立腺肥大症の方に、同時に前立腺ガンが存在することはありますので注意が必要です。

前立腺ガンの発生には、加齢によるホルモンバランスの変化や、脂肪食の増加、肥満などが影響していると考えられています。進行が緩やかなため、早期に発見できれば治りやすいガンであるといえますが、初期には自覚症状がほとんどなく、前立腺肥大症と症状が似ているため、歳のせいだからと診察を受けないことで発見が遅れることがあります。
ガンが進行すると、尿が出にくい、排尿時に痛む、尿や精液に血が混じる、などの症状がみられます。前立腺の病気は50歳以上の人に多く、前立腺ガンは同じ家系で発生しやすいことがわかっているので、当てはまる方は早めに検診を受けましよう。

前立腺に問題がない場合での夜間頻尿は、成長ホルモン量を増やすことでトイレに起きる回数が少なくなることがあります。

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